年間行事Nenkan-Gyoji
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毎月
お題目講毎月8日13時から
本励寺では毎月八日にみなさまと共にお題目修行を行い、日蓮宗常任布教師である住職の法話を行っております。
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1月
新春御祈祷会令和6年1月8日 ①11:00〜 ②14:00〜
日蓮宗大荒行堂での修行を行った修法師(祈祷師)により寒中水行式で身心を清浄にしたあと、皆様に秘妙加持(祈祷)を行います。
当日は特別祈祷も受け付けております。 -
3月
春季彼岸会令和6年3月20日13時〜
もともと彼岸とは「到彼岸(とうひがん)」という意味で、迷いの世界「此岸(しがん)」から、悟りの世界「彼岸(ひがん)」に渡るための仏道修行のことをいいます。
この彼岸は遠い世界でも、死んでから行くところでもありません。この世の中の自分の心の中にあります。苦しみだと思っていたことの中に救いを発見すること、嫌だと思っていたことの中に楽しみを見つけること。日常生活のいろんな人や物との関わりの中で、前向きに生きる新たな『気づき』を見つけることが到彼岸の第一歩になります。
お釈迦さまはこれを「六波羅蜜(ろくはらみつ)」として、彼岸に渡るための六つの方法(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を教えられました。日蓮聖人は南無妙法蓮華経のお題目を唱えることで、この全ての功徳が譲り与えられることを示されました。
また、施餓鬼(せがき)とは、死んで餓鬼道(がきどう)に落ちて苦しむ母を、お釈迦さまの弟子となった息子が、法華経の教えに従い、餓鬼道で苦しむ全ての精霊に供養することで、自分の母を救ったという故事に由来します。この時期にご仏前に塔婆をたてて、ご先祖や水子の精霊を供養することは、全てのご先祖さまや水子を救うことができるだけでなく、自分自身の心も救われておだやかになります。これは、ご先祖を拝む自分が、実はご先祖から拝まれていることに気づくことでもあります。そこには、拝む者が拝まれる、救うものが救われる姿があります。
この教えに従い、当山では穏やかなこの時期にゆっくりと自分を振り返り、先祖供養や水子供養を通して自分自身が救われる体験をするために、彼岸会施餓鬼法要(ひがんせがきほうよう)をいたします。
当日は、ご仏前に皆様のご先祖さまや水子の霊をお呼びするお塔婆を立てて、多くの僧侶をお招きして、全ての衆生や精霊を救う法華経を読誦し、彼岸法要を厳修します -
4月
花まつり4月8日 13時から
花まつりはお釈迦様の誕生をお祝いする行事です。当日は法要を行いお釈迦様の像に甘茶をお掛けします。(灌仏会法要)
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7月
盂蘭盆会7月11日 11時から
お盆とは、お釈迦さまの弟子の一人、目連尊者(もくれんそんじゃ)さまが、死後、餓鬼道に落ちて苦しむ母を救うために、多くのお坊さまに法華経を読誦してもらい、有縁・無縁の全ての精霊と共に供養してもらうことで、自分の母を苦しみから救ったという故事から始まりました。父母に孝養をし、万霊の救済ができる法要です。
このことから、「盆」という字は「皿」を「分ける」と書き、ご先祖さまに感謝し、食べ物をお供えして、共に分かち合い、共に生きることの大切さを教えています。
「奪い合えば足りず、分かち合えばあまる」とお釈迦さまは説いておられます。
また、お塔婆(とうば)については、法華経の神力品に『塔婆を立てて供養すれば、仏はそこに現れて、教えを説き、皆を成仏させる』とあります。
これにならい、当山では、皆様のご先祖さまをご宝前のお塔婆にお迎えし、有縁・無縁の精霊と共にご供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)施餓鬼(せがき)法要(ほうよう)を、多くのお坊さまに出仕していただき、法要を厳修いたします。 -
9月
秋季彼岸会9月23日(月) 11時から
彼岸とは、私達が住んでいる迷いの世界を「此岸(しがん)」と呼ぶのに対して、仏様の悟りの世界のことを「彼岸(ひがん)」と言います。また、この悟りの世界に行くことを「到彼岸(とうひがん)」と言います。
しかし、「彼岸」は遠い世界でも、死んでから行くところでもありません。この世の自分の心の中にあります。苦しみの中に救いを見つけること、嫌だと思っていたことの中に楽しみを見つけることが「彼岸」への第一歩です。日常生活のいろんな人や物との関わりの中で、新たな視点で、前向きに生きる生き方が「彼岸」へと至る道です。
お釈迦さまは「彼岸」に至る道として、ご先祖の供養をすることを勧められました。これは、ご先祖さまに命をつないで頂いたことに感謝し、護って頂いていることに気づくことで心が安らぎ、大きな命の繋がりの中にいることを感じることで、穏やかに毎日が過ごせるようになるからです。
日蓮聖人も「親に衣食を施すをもって下品(げぼん)となし、親の意にたがわざるをもって中品(ちゅうぼん)となし、(先祖供養の)功徳を回向(えこう・差し上げる意)するをもって上品(じょうぼん)となす」と仰っています。ご先祖の供養は、亡くなられた後からでもできる最高の親孝行であり、また自己の仏道修行にもなり、彼岸に至る道と勧められています。
『拝む者が拝まれる 供養する者が供養されている』ことに気づきましょう。
仏さま拝むことは自分を拝むこと、ご先祖様さま供養する事は自分を供養することです。
当山では、過ごしやすいこの時期に、自分をゆっくり振り返り、心の洗濯をするために彼岸会施餓鬼法要(ひがんえせがきほうよう)をいたします。当日は、ご仏前にお塔婆を立てて皆様のご先祖をお迎えし、多くのお坊さんと共にお経「法華経」を布施します。お参りされて、お塔婆を立て、一緒に仏さまの悟りの世界である彼岸へ渡りましょう。 -
11月
御会式11月10日11時
日蓮聖人が東京の池上宗仲公の館でご入滅されましたのは、弘安五年(一二八二年)十月十三日六十一歳のことでありました。以来、私たち宗徒は、先祖の年忌法要と同じように、新暦のこの時期に報恩感謝の法要を営んでまいりました。この法要のことをお会式(おえしき)と呼んでおり、今年は七百四十一回忌に当たります。
お釈迦さまがお説きになられた多くの教典の中で、「妙法蓮華経(法華経)」に最高の教えを見出された日蓮聖人は、その肝要を「南無妙法蓮華経」の七字にこめて私たちに示されました。この七字の「お題目」を唱えることにより、お釈迦さまの功徳が自然に譲り与えられて、幸せになることを教えられたのでした。
これは、私たちが仏さまの種を宿して生まれてきたことを「妙法蓮華経」といい、その種を育て花を咲かせるように生きていくことを「南無妙法蓮華経」といいます。この「生かされて生きる」ことを自覚し、お題目を唱える「生き方」を通して、私たちは「生き生き生きる」ことができるようになると日蓮聖人は教えられたのでした。また、「人の為に火を灯せば我が前も明らかになるがごとし」とも教えておられます、当日は日蓮聖人に感謝のお塔婆を立ててこの御恩に報いる法要を行います。